本堂山(読み)ほんどうやま

日本歴史地名大系 「本堂山」の解説

本堂山
ほんどうやま

[現在地名]玉名市伊倉北方 東田端

伊倉いくら台地に細長く食込む沖積低地の中に半島状に突出た丘。伊倉北いくらきた八幡宮の宮寺報恩ほうおん寺は寛文年間(一六六一―七三)同宮側に移転するまで当山にあった。昭和五一年(一九七六)発掘調査され、山門・本堂・庫裏などの跡が確認された。現在山全体が整地されて墓地公園となっている。頂上北側のいちだん高い区画にある古塔碑群は、伊倉北・南八幡宮の祠官宇佐一族にかかわる石造物が多い。風化が激しく銘文の読みとれないものもある。「国誌」にみえる宇佐公満墓と思われる文応元年(一二六〇)銘の塔、同年銘の宇佐大宮司公長逆修塔、元亨二年(一三二二)銘の伊倉保一方地頭沙弥行恵供養塔がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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