本山岬
もとやまみさき
本山半島の最南端にある。地名は半島にそびえる竜王山(一三六・二メートル)に由来するという。
文禄四年(一五九五)李氏朝鮮の通信使として来日した黄慎の西下中の記録「東槎録」に「夕泊倭称謀道野麻地方」とみえる。
ジーボルトが一八二六年(文政九)に記した「江戸参府紀行」の、帰路六月二八日の項に「内裡の山・御崎および紐山を目標として北西六八度に方向を定めた本山岬などは船を海峡に進めるに当って良い視点となり、西に進み、次いで北寄りに針路をとるのである」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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