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本当の話 ほんとうのはなし Alēthēs historia

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世界大百科事典 第2版の解説

ほんとうのはなし【本当の話 Alēthēs historia】

2世紀のギリシアの作家ルキアノスの代表的な作品。作者が50歳ごろの円熟期に書かれたと考えられる。内容は陸,海,空にわたる空想上の冒険譚で,鯨の腹の中の世界や月の世界への旅の物語が,一人称でまことしやかに語られていく。作者は冒頭の部分で,これがまったくの作り話であり,すべてがうそであるとことわり,真実らしく見せかけて虚偽を語る著作を風刺したものだと述べている。この作品にみられるような,奇想天外な旅行譚によって現実の人間世界にするどい風刺を加える方法は,近代にも多くの影響を与えたが,とくにスウィフトの《ガリバー旅行記》やシラノ・ド・ベルジュラックの《日月両世界旅行記》はその代表的な例である。

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デジタル大辞泉の解説

ほんとうのはなし〔ホンタウのはなし〕【本当の話】

《原題、〈ギリシャAlethe diegemata》2世紀ごろ、シリアで生まれたギリシャの作家、ルキアノスの著作。奇想天外な空想に基づく冒険譚で、シラノ=ド=ベルジュラックの「月世界旅行記」やスウィフトの「ガリバー旅行記」にも影響を与えた。

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世界大百科事典内の本当の話の言及

【ルキアノス】より

…40歳ほどになってアテナイに住むようになり,このころから新ソフィスト的な修辞学よりも哲学に関心を移し,洗練されたアッティカ語の名文で多くの著作をしたが,その後エジプトでローマの役人になったこともあったらしい。幾つかの偽作を含めて彼の作品と称されるものが80編ほど伝わっているが,代表作には《本当の話》《ペレグリノスの昇天》,また対話形式で書かれた《神々の対話》《死者の対話》などがある。いずれも鋭い風刺をこめて書かれた想像力豊かな楽しい作品で,ラブレー,エラスムス,スウィフトなど後世の風刺的作品を書いた作家たちの手本とされたほどよく読まれ,大きな影響を与えている。…

※「本当の話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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