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本意本情 ほんいほんじょう

世界大百科事典 第2版の解説

ほんいほんじょう【本意本情】

〈ほいほんじょう〉ともいう。〈本意〉は,本来の意志・真意という意味のほかに,文学上の用語として,〈春雨は細く静かに降るものだ〉というような,そのものに本来そなわっている性質,そのものにふさわしい在り方,本来あるべきさまなどの意味に用いられる。俳諧ではこれを〈本情(性)〉ともいう。和歌,連歌の本意論は,物や事柄の本質を無視して作意に溺れることのないようにという誡めから始まった。ところが,その考えは時代が降るにつれ,先達の秀れた作品を規範として妄信する態度を生み,物の見方を類型化,固定化する弊害を生じるようになった。

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世界大百科事典内の本意本情の言及

【本意本情】より

…ところが,その考えは時代が降るにつれ,先達の秀れた作品を規範として妄信する態度を生み,物の見方を類型化,固定化する弊害を生じるようになった。そんな本意論の基本的精神を継承しながら,しかも固定化,因習化した美学を打破し,いま一度自分の新しい見方で万古不易の対象の生命――本情――をとらえ直そうとしたのが,芭蕉たち蕉風俳人の本意本情論である。その意味で,芭蕉たちは類型化,固定化した物の見方を嫌うが,また同時に奇物珍詞をおもしろがる〈私意〉をも厳しく排除する。…

※「本意本情」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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