日本歴史地名大系 「本所入江町」の解説 本所入江町ほんじよいりえちよう 東京都:墨田区旧本所区地区本所入江町[現在地名]墨田区緑(みどり)四丁目本所時鐘(ほんじよときのかね)屋敷の北、横(よこ)川(大横川)西岸にある。同川対岸は信濃小諸藩牧野氏下屋敷など、西は本所陸尺(ほんじよろくしやく)屋敷・黒鍬者拝領大縄地など。元和年中(一六一五―二四)には中橋(なかばし)(現中央区)にあり長崎(ながさき)町と称したが、明暦大火ののち上地となり、霊巌島(れいがんじま)(現同上)に移転した。同所では近辺は葭沼で入江の堀があったことから長崎町の内の一部が入江と俗称された。寛文元年(一六六一)同所は松平越前守屋敷として上地となり、翌二年本所横川通の地に代地を与えられ、引料として小間一間につき銀一〇枚を与えられて移転した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報