本明村(読み)ほんみようむら

日本歴史地名大系 「本明村」の解説

本明村
ほんみようむら

栄田えいだ村の北、本明川左岸に位置する。同川支流の目代めしろ川が東を流れる。本明川に南面する山麓台地一帯に弥生時代後期より古墳時代前期にわたる本明石棺群がある。和銅元年(七〇八)創祀という平松ひらまつ神社があり、諫早でもっとも古くに開かれた地という。北西の台地にある平松城跡では段築を施した郭、三段の武者走りらしい削平地空堀などの遺構がみられ、古城こじよう城の辻じようのつじなどの地名も残る。築城は南北朝期の今川貞世の軍勢によるとも、文明年間(一四六九―八七)有馬氏によるともされる。


本明村
ほんみようむら

[現在地名]江津市有福温泉町本明ありふくおんせんちようほんみよう

那賀郡奥部山間地にあり、東は阿刀市あといち村、北は有福村入野いりの(現金城町)と本明山頂(四一七メートル)をもって境する。本明山に源を発する本明川が北流し阿刀市村で加志岐かしき川に合流する。中世期石見中部に威を振るった福屋氏の居城本明城跡、近くに福田ふくだ城跡もあり、中世期地方豪族争覇の拠点となった。元和五年(一六一九)の古田領郷帳によると高四〇八石余、年貢高は田方一二六石余・畑方四〇石余。正保四年(一六四七)の古田領郷帳も同高で、免四ツ五歩。天保郷帳で高四一五石余。元和五年の小物成帳には山役として銀一〇匁が課せられている。人口も延享三年(一七四六)三一九人・文化八年(一八一一)三九〇人・慶応四年(一八六八)四六二人と増加率は低い(浜田藩跡市組の人口)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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