列伝(読み)れつでん

精選版 日本国語大辞典「列伝」の解説

れつ‐でん【列伝】

〘名〙
① 人々の伝記を書き並べたもの。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二「若し一々記憶を呼び起したら、一部の伝を成すも容易な事だ」
紀伝体の歴史書で、多人数の個々の伝記を書きつらねたもの。→本紀(ほんぎ)世家(せいか)
※済北集(1346頃か)一九・通衡之四「太史公撰史記、以伯夷列伝之首」 〔史記‐太史公自序

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デジタル大辞泉「列伝」の解説

れつ‐でん【列伝】

多くの人々の伝記を書き並べたもの。「名将列伝
紀伝体の歴史で、著名な人臣の伝記を書き連ねたもの。→本紀
[類語]伝記評伝史伝立志伝武勇伝本伝外伝

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普及版 字通「列伝」の解説

【列伝】れつでん

個人の伝記。〔史記、太史公自序〕末世利を爭へるに、(た)だ彼のみり、國を讓りて死し、天下之れをす。伯夷列傳を作る、第一。

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世界大百科事典内の列伝の言及

【紀伝体】より

…《漢書》以下の正史がこの形式を踏襲するため,《隋書》経籍志では紀伝体の史書をすべて史部正史類に分類するのであって,正史の体ともいう。天子の伝記や国家の大事を記す本紀,臣下の伝記や諸外国の出来事を記す列伝,地理,法制,経済などの重要な事項をまとめた志,年表,功臣表などの表よりなるが,志,表は欠けることもある。【勝村 哲也】。…

【史記】より

…その次には,本紀と表が政治史に傾きすぎた欠を補って,儀礼,制度,音楽,天文,暦法,祭祀,治水問題,経済政策など,文化のさまざまなジャンルに関する概観を8巻の〈書〉にまとめて示す。その次には,諸侯の国々の歴史を30巻の〈世家(せいか)〉として記述し,さらに,さまざまな面で人間としての意味を歴史に刻印した多くの人物の伝記を70巻の〈列伝〉において叙述した。この列伝の中には,匈奴や西域諸国をはじめ,当時に知られたかぎりの諸外国や異民族に関する地誌,歴史,民俗なども記述されており,最後の列伝第70〈太史公自序〉において,このような総合的・体系的世界史を書くにいたった意図が述べられる。…

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