日本歴史地名大系 「本河内郷」の解説 本河内郷ほんごうちごう 長崎県:長崎市本河内郷[現在地名]長崎市本河内町木場(こば)村の南西にあり、北西は鳴滝(なるたき)にあたる。江戸時代は長崎村のうちで、元禄国絵図に本河内村とみえる。地内の一(いち)ノ瀬(せ)は蛍の名所として知られる長崎八景の一つで、享和二年(一八〇二)菱屋平七は日見(ひみ)の町より「本河内村」を通り過ぎ、谷川で数百万という蛍を賞している(筑紫紀行)。一ノ瀬橋の近くに松尾芭蕉の「めにかかる雲やしばしのわたり鳥」、向井去来の「故さとも今はかりねや渡り鳥」などの句碑が建つ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by