本砂金村
もといさごむら
[現在地名]川崎町本砂金
川内村の北にある。鷹の巣山(七〇五メートル)、三方倉山(九七一・一メートル)などの南方丘陵地帯に発達した山村で、西・南・北は山が連なり、東はやや開ける。中央を名取川の支流本砂金川が東流する。北は名取郡馬場村(現秋保町)、北東は同郡長袋村(現同上)。仙台城下へ通じる笹谷街道の脇街道として、笹谷峠から当村を抜け、名取郡湯本村(現秋保町)を経て同郡赤石駅(現仙台市)に至る道が通っていたと考えられる(寛文六年「脇街道通行取締嘆願書」佐藤作次郎家文書)。一五世紀前半、砂金常清は砂金村の守護人となって築城したといい(伊達世臣家譜)、「安永風土記」には「本砂金館 御館主ハ砂金兵衛ト申御方ト申伝候」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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