日本歴史地名大系 「本砥島」の解説
本砥島
ほんどのしま
- 熊本県:本渡市
- 本砥島
本島とも記され、その範囲は現在の本渡市一帯から
下島北部を領していた志岐景光は、北条得宗家代官として勢力を強め、天草氏の尼妙性と婚姻関係を結び、当島南部への進出を図った。応長元年(一三一一)八月一四日、妙性は本砥の百姓在家のうち五人を継子にあたる景光の子景弘(弘円)に譲与し、残り五人は妙性分とし、浮免百姓と「をゝたを」(現新和町大多尾)、「ふかミ」(現深海町)、「しをや・ふなたうら」の百姓は両方より召使うと定めている(「尼めうしやう避状案」志岐文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報