デジタル大辞泉
「本窯」の意味・読み・例文・類語
ほん‐がま【本窯】
1 楽焼きの一派。長次郎を祖とする楽本家に属するもの。→脇窯
2 陶磁器で、釉を施したのちに高火度で本焼きする窯。素焼き窯・錦窯などに対していう。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ほん‐かま【本窯・本釜】
- 〘 名詞 〙 ( 「ほんがま」とも )
- ① ( 本窯 ) 施釉してから高火度で本焼きする大窯。素焼窯、錦窯などに対するもの。
- ② ( 本窯 ) 楽焼の一派。京都の楽焼本家に属するもの。
- ③ 本家。家元。
- [初出の実例]「壬生狂言は、ほんかまでは九郎左衛門堪能の人也とぞ」(出典:洒落本・虚実柳巷方言(1794)上)
- ④ 真正。本格的なもの。天明(一七八一‐八九)頃からの流行語。
- [初出の実例]「正真は本釜とゆきすぎ、不器量を『わるい首ぢゃ』と奇怪な言葉をはやらすを」(出典:滑稽本・つべこべ草(1786)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の本窯の言及
【楽焼】より
…作品の多くは[茶碗]で,ほかに水指(みずさし),向付(むこうづけ),香合などの茶器も焼かれている。本来楽焼は,京都の陶工[長次郎]に始まる楽家歴代(本窯(ほんがま)と呼ぶ)の作品と,楽家の作陶法をある時期にうけついだ脇窯(わきがま),さらに楽家の窯を基本として各時代の茶人が手づくねによって造った別窯(べつがま)の作品をいうが,広義には京都の諸窯や各地の御庭焼(おにわやき)で焼造された同質の陶器を,すべて楽焼と呼んでいる。脇窯には道入の子が山城国綴喜郡玉水(たまみず)でひらいた玉水焼(玉水楽(たまみずらく)),道入の弟道楽の道楽焼,楽家4代一入(いちにゆう)の弟子大樋(おおひ)長左衛門が金沢にひらいた大樋焼などがあり,別窯では[本阿弥光悦],光甫らの作品がある。…
※「本窯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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