本通(読み)ほんどおり

精選版 日本国語大辞典 「本通」の意味・読み・例文・類語

ほん‐どおり‥どほり【本通】

  1. 〘 名詞 〙 中心となる通り。主要な通り。メーンストリート
    1. [初出の実例]「晩稲田の縄はるかたや本通り〈遠水〉」(出典:俳諧・雑談集(1692)上)

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日本歴史地名大系 「本通」の解説

本通
ほんとおり

[現在地名]静岡市本通一―九丁目・呉服町ごふくちよう一丁目・両替町りようがえちよう一丁目・上石町かみごくちよう

駿府城四足よつあし町から西へ続く城下横筋(横町)第八行の両側町。西は本通川越ほんとおりかわごし町に続く。東から西へ一丁目から九丁目に区画される。六丁目から九丁目の北側に一向宗西教寺、時宗長善ちようぜん寺、浄土宗養国ようこく寺・浄国じようこく寺・正億寺、曹洞宗浄元じようげん寺、時宗修福寺、さらにその北裏に駿府町奉行同心屋敷がある(以上、町方絵図)。慶長一四年(一六〇九)の城下町割に際して新たに東海道往還となった新通しんとおり筋に対し、これ以前の往還であったことに町名は由来するという(駿河志料)。「駿国雑志」に「もととほり」と振仮名がなされ、司馬江漢の「西遊日記」にも「元通」とあり、本通を「もととおり」とよんでいたと考えられる。六―八丁目の寺院裏には駿府町奉行同心屋敷があり、その規模は同心一人につき五〇坪で六〇人分・三千坪である(駿府広益)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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