札銭(読み)フダセン

デジタル大辞泉 「札銭」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐せん【札銭】

江戸時代、振り売り許可の札を受けたときに納めた金銭
木戸銭きどせん」に同じ。
「諸見物の―を売りけるに」〈浮・永代蔵・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「札銭」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐せん【札銭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、振売(ふりうり)許可証として下付された札に対して公納した金。
    1. [初出の実例]「月毎の札銭(フダセン)、第一普請のなき時分のいとなみにこまりけり」(出典:子孫鑑(1667か)中)
  3. 劇場見世物などの入場料木戸銭
    1. [初出の実例]「布施のまめいたは、鼠戸の札せんとさだめ」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android