朱銅(読み)シュドウ

デジタル大辞泉 「朱銅」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐どう【朱銅】

銅器表面に表した鮮明な朱色斑文はんもん幕末・明治初期の佐渡鋳金ちゅうきん家、本間琢斎創始松炭で熱して研磨した銅器を胆礬たんばん酢に浸し、鉄漿てっしょうを塗って生じさせる。

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精選版 日本国語大辞典 「朱銅」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐どう【朱銅】

  1. 〘 名詞 〙 長い年月の間に、銅器の面に自然に現われた鮮明な朱色の斑紋。現在は人工で施している。銅器を松炭で赤熱し、真土(しんど)や朴炭でよく研磨し、丹礬(たんばん)酢の中に投入し、鉄漿でその上を塗りつけて朱斑をだす。
    1. [初出の実例]「朱銅(シュドウ)の蓋の下では湯の沸(たぎ)る音が高くした」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉四)

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