旺文社世界史事典 三訂版 「朱 徳」の解説
朱 徳
しゅとく
Zhū Dé
中国の軍事的指導者,革命家
四川省の生まれ。1922年,ベルリン留学中に中国共産党へ入党。1928年に井崗山 (せいこうざん) で毛沢東と工農紅軍をつくり,軍長として34年長征を指導。1937年日中戦争の勃発後,紅軍を第八路軍に改め,その総司令として抗日戦を指導。戦後は人民解放軍総司令として蔣介石の国民軍を中国本土から追放し,1949年中華人民共和国副主席,54年国防委員会総主席になった。文化大革命では,一時期批判を受けたが,1975年にもとの地位を取り戻した。誠実な人柄で信望が厚かった。
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