紅軍(読み)こうぐん

世界大百科事典 第2版の解説

こうぐん【紅軍 Hóng jūn】

中国工農紅軍(中国労農赤軍)の通称。1927年蔣介石,汪兆銘の国民政府と決裂した中国共産党は8月1日の南昌蜂起(周恩来,朱徳,賀竜,葉挺らが指導),9月の湖南,湖北の秋収蜂起(毛沢東らが指導)など各地で暴動を起こし,中国工農紅軍をつくった。湖南秋収蜂起に失敗した毛沢東は湖南・江西省境の井岡山を根拠に,28年5月には朱徳がひきいる南昌蜂起の残兵が合流して紅第四軍(司令朱徳,政治委員毛沢東)を結成,紅軍の主力となった。

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大辞林 第三版の解説

こうぐん【紅軍】

1927年の南昌蜂起を機に誕生した中国共産党の軍隊。毛沢東・朱徳らに指導され、国民党軍の包囲攻撃をはね返し、長征を達成。37年国民革命軍第八路軍に改編。中国工農紅軍。 → 八路軍

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紅軍
こうぐん

中国労農紅軍の略称。赤軍とも訳す。1927年8月1日の南昌(なんしょう)蜂起に参加した部隊がその起源とされているが、紅軍の呼称は、1928年5月、井岡山(せいこうざん)における毛沢東(もうたくとう/マオツォートン)、朱徳(しゅとく/チュートー)両軍の合流・改編で成立した紅軍第四軍に始まる。盧溝橋(ろこうきょう)事件後、国民党との話し合いにより、1937年8月、華北の紅軍が国民革命軍第八路軍に、10月には、華中の紅軍が新編第四軍へとそれぞれ改編され、紅軍という呼称はなくなる。兵力は、1933年には約30万を数えたが、長征終了時の1935年秋には数万に減っていた。中国共産党指導下の党軍で、主体は農民。武装闘争がおもな闘争形態となった中国革命において、きわめて重要な役割を担った。[安井三吉]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐ぐん【紅軍】

[1] 〘名〙 競技試合などで、紅・白二つの組に分かれて戦ううちの赤組。
忠直卿行状記(1918)〈菊池寛〉二「彼自ら紅軍に大将として出場したのである」
[2]
[一] 中国共産党軍の総称。
[二] 一九二七年、毛沢東、朱徳によって組織された中国工農紅軍。国民党の五回にわたる包囲攻撃をうけ、一九三五年、江西から陝西に根拠地を移動。一九三七年、第二次国共合作の成立で、国民革命軍第八路軍、新四軍に改編された。〔毛沢東‐長征詩〕

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世界大百科事典内の紅軍の言及

【中国人民解放軍】より

…中華人民共和国の国軍。1927年8月1日賀竜周恩来朱徳らによって南昌蜂起を起こしたのを機に中国労農紅軍が成立し,井岡山を根拠地とした毛沢東・朱徳の第4軍を中心に発展し,31年には江西省瑞金(ずいきん)を首都に中華ソビエト共和国を樹立したが,蔣介石軍の5次にわたる包囲作戦によって,根拠地を放棄〈二万五千里の長征〉に出,35年秋陝西省北部に新たな根拠地を定めた。 37年7月蘆溝橋事件が起こり日中戦争が始まると第2次国共合作が実現し,紅軍は国民革命軍第八路軍,新編第四軍に改編された。…

【長征】より

…1934年8月から36年10月にかけて行われた中国労農紅軍主力の戦略的大移動をいう。もっとも遠距離を行軍した部隊は2万5000華里(1万2500km)を踏破したことから〈万里長征〉とも呼ばれる(図)。…

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