杉沢鉱山(読み)すぎさわこうざん

日本歴史地名大系 「杉沢鉱山」の解説

杉沢鉱山
すぎさわこうざん

[現在地名]西仙北町小杉山 杉沢

近世中期頃のものと思われる出羽秋田仙北郡小杉山村之内杉沢金山之始(土川村郷土誌)によれば、開坑は一三世紀にさかのぼり、一六世紀後半にはかなり活発に稼行していた。

梅津政景日記」慶長一九年(一六一四)正月一九日条に、「杉沢ハ六七年い来より出来申候」とあり、慶長一〇年代から稼行され、当初は藩の直山であったらしい。元和三年(一六一七)本山のほかに、新金山が発見され、本山の山師と新金山の山師が紛争を起こし、惣山奉行梅津政景の実地見分によって、新金山は別の町立が実施された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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