杉立(読み)すぎだち

精選版 日本国語大辞典 「杉立」の意味・読み・例文・類語

すぎ‐だち【杉立】

〘名〙
両手と頭とを下につけ、両足を上にそろえて逆立ちすること。
咄本・私可多咄(1671)三「僕共の杉立(スキダチ)したる足のうら、天しゃうへとどき」
② 長い竿(さお)などにのぼり、さかさまになり、足を竿にひっかけて手を放し、しばらくぶら下がってから身を翻して下りるわざ。越後獅子などがする。
※中華若木詩抄(1520頃)下「足騰跟倒とは、竿の上にて足をあげて、さかさまに立つぞ、日本には〈略〉、杉立ちをするとも云ふ也」
身動きをしないで、まっすぐに立つこと。〔俚言集覧(1797頃)〕
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「葉山の膳を見下して杉立に立ってゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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