杉谷中世墓(読み)すぎたにちゆうせいぼ

日本歴史地名大系 「杉谷中世墓」の解説

杉谷中世墓
すぎたにちゆうせいぼ

[現在地名]菰野町杉谷 南谷

釈迦しやかヶ岳(一〇九二・二メートル)東麓の朝上あさがみ扇状地の一角にある標高一二五メートルの小支丘東斜面に営造された鎌倉・室町時代の墓地。北側下方には近世初頭に廃絶したという観音寺跡があり、谷を東に越えた台地上には、元亀元年(一五七〇)五月、千草ちくさ山中やまなか道筋織田信長を狙撃した(信長公記)杉谷善住坊居城と伝える杉谷城跡がある。

昭和三九年(一九六四)・四〇年には、東西三〇メートル、南北一〇メートルの範囲が発掘調査され、骨壺による改葬を主体とした墓地であることが判明している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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