菰野町(読み)こものちよう

日本歴史地名大系 「菰野町」の解説

菰野町
こものちよう

面積:一〇七・二八平方キロ

北は員弁いなべ大安だいあん町、南と東は四日市市、西は鈴鹿山脈を隔てて滋賀県に接する。町の西部御在所ございしよ(一二〇九・八メートル)中心とする鈴鹿山脈が南北に走る山地帯。東部は鈴鹿山脈に源を発し東流する朝明あさけ川・三滝みたき川によって形成された扇状地。西部山地帯は鈴鹿国定公園に含まれ、御在所山東麓には湯の山ゆのやま温泉がある。町域南部を近鉄湯の山線が東西に、国道三〇六号が中央部を南北に走る。明治二二年(一八八九)町村制施行に伴い、三重郡で菰野村・千種ちくさ村・鵜川原うがわら村、また朝明郡で竹永たけなが村・朝上あさかみ村が成立した。同二九年三重郡と朝明郡が合併して三重郡となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菰野町」の意味・わかりやすい解説

菰野〔町〕
こもの

三重県北部,鈴鹿山脈東麓の町。 1928年町制をしいた菰野町と鵜川原村,竹永村が 56年合体。 57年朝明村を編入。中心地区の菰野は三滝川の扇状地上に発達した旧城下町で,現在は近隣の商業中心地。周辺は米,茶,畜産のほかイチゴ,モモ栽培を主とする農業地帯だが,四日市からの交通が便利なため,兼業化,住宅地化も進んでいる。御在所山山麓に湯ノ山温泉があり,スキー場,カモシカセンター,御在所ロープウェーなどの施設がある。近畿日本鉄道湯の山線が通じ,鈴鹿スカイラインが山脈を越えて通じる。町域の西半は鈴鹿国定公園に属する。面積 107.01km2(境界未定)。人口 4万559(2020)。

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