改訂新版 世界大百科事典 「李昇薫」の意味・わかりやすい解説 李昇薫 (りしょうくん)(R)I Sǔng-hun生没年:1864-1930 朝鮮の独立運動家,教育者。号は南岡。平安北道出身。若くして商人として成功したが,40歳をすぎて安昌浩の演説に感銘を受け民族運動への献身を決意,私財を投げうって1907年平安北道定州に五山学校を設立し,愛国啓蒙運動で活躍。11年百五人事件(寺内正毅総督暗殺陰謀の口実で新民会の会員を逮捕)で4年間服役後キリスト教に入信,教育と信仰による救国運動をめざした。三・一独立運動ではキリスト教界の重鎮として独立宣言文署名者の一人となった。出獄後も民立大学期成運動などに力をそそぎ,その死は社会葬として遇された。執筆者:大塚 嘉郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by