李适(読み)りかつ(その他表記)(R)I Kwal

改訂新版 世界大百科事典 「李适」の意味・わかりやすい解説

李适 (りかつ)
(R)I Kwal
生没年:1587-1624

朝鮮,李朝の武臣。字は白圭。1623年,西人派が武力で光海君を倒し,仁祖を擁立した際,平安道兵使兼副元帥であった李适は政変で大きな役割を果たした。しかし,その論功に不満をもち,翌24年,反乱を起こして首都漢城(現,ソウル)を占領,宣祖の第10子を国王に擁立した。1ヵ月後,李适は敗れて殺されるが,反乱軍の一部は後金に逃れて仁祖即位の不当を訴え,後金(のちの清)の朝鮮侵攻(丁卯(ていぼう)胡乱1627)の口実をつくることになった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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