改訂新版 世界大百科事典 「カスパル」の意味・わかりやすい解説
カスパル
Caspar Schaemberger
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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(宗田一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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…しかし,すでに3世紀のアレクサンドリアの神学者オリゲネスが,《マタイによる福音書》の語る三つの贈物を根拠に,博士の数を3人と指摘したため,古くからキリスト教の図像表現では3人説が慣習化した。三博士の名まえがラテン語でガスパルGaspar(またはカスパルCaspar),バルタザルBalthazar(Balthasar),メルキオルMelchiorとされたのは6世紀の《ラテン語による異邦人抜粋Excerpta latina barbari》にさかのぼるといわれ,同世紀のラベンナのサンタポリナーレ・ヌオボ教会のモザイクには三博士の頭上にこれらの名まえが明記されている。中世初期以来,ガスパルは老年,バルタザルは中年,メルキオルは青年と,年齢を区別して表された。…
…そして,これが現在の日本の西洋医学の基礎ともなった。1649年(慶安2)出島に到来したオランダの医師カスパルはフランスの外科医パレの医学を伝えたが,彼の教えた医学はカスパル流外科として知られる。 1774年(安永3)に杉田玄白,前野良沢らによってクルムスJ.A.Kulmusの解剖書を翻訳した《解体新書》が刊行されたが,それから31年後の1805年(文化2),華岡青洲は曼陀羅華(まんだらげ)(チョウセンアサガオ)を主とした麻沸湯による全身麻酔下での乳癌手術に成功している。…
※「カスパル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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