ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李邕」の意味・わかりやすい解説
李邕
りよう
Li Yong
[没]天宝6(747)
中国,唐の文人,書家。揚州江都 (江蘓省) ,一説に広陵江夏 (湖北省) の人。『文選』の注者李善の子。字は泰和。北海の太守となったので李北海と称した。王羲之の書法を学んで独自の書体を開く。豪放な性格を反映し剛健で個性の強い書風で,碑文を得意とした。生涯に 800以上の碑文を書いたと伝えられる。文人としての名声をねたまれ,宰相李林甫に殺された。主要作品『雲麾将軍李思訓碑』『麓山寺碑』『少林寺戒壇碑』など。ほかに詩文集『李北海集』がある。
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