村井れい(読み)むらい れい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村井れい」の解説

村井れい むらい-れい

1887-1958 大正-昭和時代の箏曲(そうきょく)家。
明治20年11月22日生まれ。筑紫箏(つくしごと)の演奏家筑紫流箏曲伝承者である義兄の野田聴松から伝授書をうける。昭和32年同門の井上ミナとともに選択無形文化財保持者に選定された。昭和33年8月17日死去。70歳。佐賀県出身。筑紫高女卒。旧姓前川。号は松琴。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の村井れいの言及

【筑紫箏】より

…政方の佐賀における門下の系統は,他系の吸収にもつとめ筑紫箏の復興を図り,今泉千春(1775‐1836)は,それまでの伝承を整理して,《松響閣箏話》などを著した。その子千秋から野田聴松を経て,現代の伝承者へと伝えられたが,村井れい(1887‐1958)の没後は,井上ミナ(1895‐1995)一人が伝承するのみとなってしまった。 賢順作曲と伝える古曲を〈十曲〉または〈詠曲〉と称し,ほかに〈秘伝(秘詠)〉〈奥儀(奥詠)〉と称する秘伝曲もあるが,それらの分類および曲目は,時代による異同が著しい。…

※「村井れい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android