村井真雄(読み)ムライ マサオ

20世紀日本人名事典 「村井真雄」の解説

村井 真雄
ムライ マサオ

明治・大正期の実業家



生年
文久3年11月7日(1863年)

没年
昭和7(1932)年2月5日

出生地
美作国東北条郡阿波村(岡山県)

旧姓(旧名)
幸阪

学歴〔年〕
同志社〔明治23年〕卒

経歴
幸阪源輔の四男に生まれる。武信廸蔵に漢学を学び、明治23年同志社卒業後、大阪・神戸で貿易事業に従事する。27年京都で煙草商・村井兄弟商会を営む村井吉兵衛知遇を得て、その義妹と結婚し村井姓となる。米国に渡り煙草業を研究し帰国後、義兄を助けて事業の拡張を図り、大阪支店支配人、本店支配人を務める。32年米国の亜米利加煙草会社と合同して同商会が株式会社となると副社長に就任。一方、鉱山事業や植林事業に乗り出し村井鉱業取締役、吉林林業取締役などを務める。37年たばこ製造の官営移行後は、村井家が設立した村井銀行取締役、村井貯蓄銀行取締役となったほか、関連企業の帝国製糸、東亜製粉、日本電線などの重役を兼任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村井真雄」の解説

村井真雄 むらい-まさお

1863-1932 明治-大正時代の実業家。
文久3年11月7日生まれ。村井吉兵衛の義妹と結婚。京都のたばこ商村井兄弟商会の創立に参画し,明治32年同商会が株式会社となると副社長。たばこ製造の官営移行後は村井銀行,村井鉱業などの取締役となった。昭和7年2月5日死去。70歳。美作(みまさか)(岡山県)出身。同志社卒。旧姓寺坂

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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