…(2)南方説 古くはV.H.ラベルトンが,《日本・マライ・ポリネシア語族の分枝としてのオセアニア諸語と日本語》(1925)のなかで南方に日本語の語源を求めようとしている(例,〈うを〉uwo:ジャワ語iwak)。村山七郎は《日本語の誕生》(1979)の中で南方系説を推進し(例,〈花〉pana:インドネシア系チャモロ語baa),日本語は南島系の言語に北方のアルタイ系言語が混合したものであるという仮説を提起した。一方,川本崇雄は《南から来た日本語》(1978)で,アルタイ系の基層語の上に南島系言語が重なったと推定している。…
※「村山七郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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