20世紀日本人名事典 「村岡平蔵」の解説
村岡 平蔵
ムラオカ ヘイゾウ
- 生年
- 明治45(1912)年1月26日
- 没年
- 平成7(1995)年4月8日
- 出生地
- 佐賀県小城郡小城町
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校油画科(現・東京芸術大学)〔明治12年〕卒
- 経歴
- 洋画家・中村研一に師事。東京美術学校に在学中の昭和11年、文展監査展に「若い女」で初入選し以後官展に出品を続ける。22年第3回日展で「人物」が特選。23年光風会会員となり、第34回展に「黒い壺」「北窓」を出品して光風特賞、24年「筆者の妻」「画室」で同賞、25年第36回展に「坐像」で南賞を受賞する。41年日展評議員、のち参与となる。44〜45年外遊。47年日展で「裸婦」が内閣総理大臣賞。人物を主題として描き続け、初期には室内の着衣の婦人を多く描いたが、のちに背景を一色に塗り一人立ちの裸婦を軽妙なタッチで描いた作品を多数発表した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報