村松浜(読み)むらまつはま

日本歴史地名大系 「村松浜」の解説

村松浜
むらまつはま

[現在地名]中条町村松浜

日本海に沿う砂丘上にあり、東南には松林畑地が続き、西は海に面する。北は中村浜なかむらはま、南は藤塚浜ふじつかはま(現紫雲寺町)へと続く。弘長四年(一二六四)三月一一日の高井道円(時茂)譲状(山形大学所蔵中条家文書)に「むらまつ」とみえ、道円の孫くまわか(茂連)へ譲られている。また次郎分との浜境は「むらまつのミやのミなミの高松」を限ると決められた。建治三年(一二七七)一一月五日付の同譲状(同文書)によれば三郎義頼(茂連)宛に譲られており、弘安元年(一二七八)には鎌倉幕府から安堵された(同年五月一八日「鎌倉将軍家(惟康親王)政所下文」同文書)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android