村田陽一(読み)ムラタ ヨウイチ

20世紀日本人名事典 「村田陽一」の解説

村田 陽一
ムラタ ヨウイチ

昭和期の翻訳家,社会運動家



生年
明治41(1908)年6月4日

没年
平成9(1997)年6月22日

出生地
東京市下谷区上野桜木町(現・東京都台東区)

本名
小林 康彦

学歴〔年〕
東京外国語学校英語科〔昭和4年〕卒

主な受賞名〔年〕
日本翻訳文化賞(第22回)〔昭和60年〕「コミンテルン資料集」

経歴
昭和4年産業労働調査所入所、国際部に属し、5〜8年雑誌「インタナショナル編集長。6年日本共産党に入党、コミンテルン、プロフィンテルンなどの紹介に努める。14年早川電機(現・シャープ)入社、工務課長、20年同社退社。25年「マルクス=エンゲルス選集」の編集にあたり、以来「レーニン全集」「マルクス=エンゲルス全集」など、科学的社会主義の古典の翻訳に携わった。53〜60年「コミンテルン資料集」(全6巻)を編集、同書により60年日本翻訳文化賞を受賞した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村田陽一」の解説

村田陽一 むらた-よういち

1908-1997 昭和時代の社会運動家,翻訳家。
明治41年6月4日生まれ。昭和4年産業労働調査所にはいり,「インタナショナル」編集長。6年共産党に入党,コミンテルン,プロフィンテルンなどの紹介につとめる。戦後はマルクス-レーニン主義文献の翻訳・編集にあたった。平成9年6月22日死去。89歳。東京出身。東京外国語学校(現東京外大)卒。本名は小林康彦。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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