来春村(読み)らいはむら

日本歴史地名大系 「来春村」の解説

来春村
らいはむら

[現在地名]甘木市来春

頓田とんた村の西、小石原こいしわら川と佐田さだ川との間に発達した台地に位置する。下座げざ郡に属し、西は甘木村北東つつみ村。同村との境を日田街道が東西に走る。福岡藩成立後は同藩領、元和九年(一六二三)支藩秋月藩が成立すると同藩領に転じたが、寛永一三年(一六三六)の御内証替によって福岡藩領に復した。来春は礼拝・来拝・来飯などとも書いた。明徳三年(一三九二)一二月一八日の筑前下座郡納帳目録(阿蘇家文書/南北朝遺文(九州編)六)に「来飯名」とみえ当地阿蘇あそ(現熊本県一の宮町)大宮司阿蘇氏惣領の所領であったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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