東京キッドブラザース(読み)とうきょうキッドブラザース

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東京キッドブラザース」の意味・わかりやすい解説

東京キッドブラザース
とうきょうキッドブラザース

劇団名。演劇実験室・天井桟敷の創立メンバーであった東由多加が 1968年 12月に結成。翌年7~10月,東京渋谷の喫茶店ヘアーで東の作・演出による『東京キッド』をロングラン,注目を集めた。 70年1月に開幕した『黄金バット』は,6月にニューヨークのラ・ママ実験劇場でも上演され,日本のミュージカルの海外上演第1号となる。 71年『八犬伝』,72年『西遊記』でヨーロッパ公演も実現。「愛と連帯」をテーマとして,内外で圧倒的な好評を博した。この間,柴田恭兵らのスターを生んだが,1980年代後半からはかつての勢いを失っている。

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デジタル大辞泉プラス 「東京キッドブラザース」の解説

東京キッドブラザース

日本のミュージカル劇団。劇団「天井桟敷」を退団した東由多加が1968年11月に結成(当初の劇団名は「東京キッド兄弟商会」)。旗揚げ公演は1969年1月の「交響曲第八番は未完成だった」。和製ロックミュージカルを売り物に、東京・渋谷の小劇場ヘアーを拠点として活動。海外公演も行ったが、1975年からはフォーク・ミュージカルに転ずる。2000年に主宰の東が病死して活動を休止。代表作に「黄金バット」「十月は黄昏の国」ほか。所属俳優に柴田恭兵、巻上公一、峰のぼる(峯のぼる)、純アリス、柳美里ほか。

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