日本歴史地名大系 「東京大学構内遺跡」の解説 東京大学構内遺跡とうきようだいがくこうないいせき 東京都:文京区旧本郷区地区本郷本富士町東京大学構内遺跡[現在地名]文京区本郷七丁目・弥生一―二丁目など南北に細長く延びる本郷台地の東端に位置する。本郷台遺跡群ともいい、旧石器―江戸時代までの複合遺跡。弥生式土器(弥生土器)最初の発見地である向ヶ岡(むこうがおか)貝塚とも推定された弥生二丁目遺跡を含み、平成一三年(二〇〇一)同遺跡の隣接地において方形周溝墓が確認され、周溝からは弥生時代後期と考えられる壺、墓壙からはビーズや管玉が出土した。しかし当遺跡の大半は江戸時代の大名屋敷跡に関するもので、東京大学本郷構内は加賀金沢藩邸(現本郷通よりほぼ東側)、同大聖寺藩邸、越中富山藩邸(いずれも現病院地区)があった場所をほぼ踏襲する(一部水戸藩邸や越後高田藩邸などを含む)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報