東大寺三月堂日光・月光菩薩像

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

東大寺 三月堂日光・月光菩薩像
とうだいじさんがつどうにっこう・がっこうぼさつぞう

三月堂本尊不空羂索(ふくうけんじゃく)観音像の左右脇侍(きょうじ)として安置される一対の塑像(そぞう)であるが,当初から本尊と一具であったかどうか明らかでない。日光月光という呼称も近世以降のもので,像容からは天部または縁覚(えんがく)などの像として造られたとみられる。ともに髻(もとどり)を結い,合掌するよく似た姿ながら,表現や着衣の形式に微妙な違いがある。調和のとれた作風に天平古典彫塑の一到達点を示す。像高は日光206.0cm,月光207.0cm。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む