コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

塑像 そぞう

5件 の用語解説(塑像の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塑像
そぞう

粘土でつくった像。古くはてん,摂(しょう),泥像,塑と称した。インド中央アジア,中国で盛行し,日本へは唐より伝来し,奈良時代に盛んにつくられた。技法は木芯(心)に縄などを巻いてその上に塑土を肉づけする方法と,簡単に彫成した木像に薄く肉づけする方法があり,最後に精土で仕上げをし,表面に金箔や彩色を施したものも多い。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

そ‐ぞう〔‐ザウ〕【塑像】

粘土など、可塑(かそ)性のある材料を用いて造った像。簡単な心木(しんぎ)にわらを巻き、上に厚く土をつける方法と、粗く彫刻した心木に薄く土をつける方法とがあり、奈良時代に盛行した。現代では多く、ブロンズ像などの原型として造られる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

塑像【そぞう】

粘土でつくった像。クチャトルファン等西域の遺跡からすぐれた像が多数発見され,仏教美術の東漸とともに中国,日本にも伝わった。日本では奈良時代に盛んに行われ,摂(しょう)などと呼ばれた。
→関連項目白鳳文化

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

そぞう【塑像】

粘土・油土・蠟ろうなどを肉付けして造った像。銅像などの原型としても造られる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塑像
そぞう

塑は粘土を意味し、土でつくった彫像の総称。広義には石膏(せっこう)像も塑像の一つだが、通常は東洋に古くから伝わり、(てん)、攝(せつ)(しょう)、塑、素、泥などとよばれた像をさす。その源流は西域(せいいき)にあるといわれ、仏教美術の東流で中央アジアから中国、日本へと伝えられた。
 中国では古くは敦煌(とんこう)、麦積山(ばくせきざん)の石窟(せっくつ)寺院などに多くの遺品があるが、すでに六朝(りくちょう)時代(3~6世紀)にも北魏(ほくぎ)の都のあった大同や竜門の石像と並んで多くの塑像がつくられ、唐代(7~10世紀)に隆盛を極めた。
 日本へは7世紀ごろの伝来と考えられ、飛鳥(あすか)(奈良県)の川原(かわら)寺の裏山から、かつて同寺に安置されていた塑造の仏像の断片多数が近年発見され、なかには丈六(じょうろく)像の腕と思われるものもあって塑像の盛行を示しているが、現存のものとしては奈良・當麻(たいま)寺の弥勒(みろく)仏坐像(ざぞう)(国宝、7世紀)が最古の例である。制作の技法は像の大きさや形によっても異なるが、芯木(しんぎ)に藁(わら)や縄を巻き、粘土を何層かに分けて少しずつつけては乾燥させる。土は表面に近いほど細かいものを用い、粘着力を増すために膠(にかわ)(すさ)(藁や麻を細かく刻んだつなぎ材)を混ぜる。また、ある程度彫刻した木心に薄く塑土をつけたものや、躯幹(くかん)部を複雑な木枠でつくり、これを木舞(こまい)(木や竹を細く裂いて編んだもので、土壁の芯材に用いる)で囲って、その上に粘土を盛る方法もあり、これは木舞の内側に空間ができるので像の重量を軽くできる利点がある。
 奈良時代は、当時流行の写実的表現に適したことから塑像の全盛期となり、法隆寺五重塔の塔本四面具、東大寺法華堂の日光・月光(がっこう)像と執金剛神(しっこんごうしん)像、同寺戒壇院の四天王像、新薬師寺の十二神将像(以上国宝)などの名作を残しているが、土を乾燥させただけなので、気候風土の点から中央アジアや中国には適しても、多湿なわが国には不向きで、その脆弱(ぜいじゃく)さ、過大な重量という欠点のために、平安時代に入るとしだいに衰えた。わずかに鎌倉時代になって肖像彫刻のような写実性を重視する像に用いられた例もあるが、これも中国宋(そう)代の彫刻の影響と考えられる。[佐藤昭夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の塑像の言及

【塑造】より

…〈塑〉は粘土を意味し,塑造(クレー・モデリングclay modelling)は粘土で造形する技法をいう。これによってつくられる彫刻が塑像である。彫刻の技法は大別して,木彫や石彫など材料から形を彫り出すカービングcarvingと,粘土などの素材をくっつけて自由な形をつくりだすモデリングmodellingに分かれる。…

※「塑像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

塑像の関連キーワード石像雪像土船土室土製埴猪口白加賀でつくった梅酒父さんのつくった歌ひのきでつくった猫砂

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

塑像の関連情報