日本歴史地名大系 「東大淀村」の解説 東大淀村ひがしおいずむら 三重県:伊勢市東大淀村[現在地名]伊勢市東大淀町大堀(おおほり)川の河口東岸にある。「神宮雑例集」に「内宮、大淀御厨」、「神鳳鈔」に「内宮大淀御厨供祭物三石、六九十二月」とある。康正三年(一四五七)五月三日の大湊四屋中之大夫塩浜売券(太田文書)に、売却される塩田の四至として「限北大淀浜」と記されている。当地が塩の生産地であったことがうかがえる。近世は鳥羽藩領で、慶安郷帳(明大刑博蔵)によれば村高一千九六石余のうち田方が八四三石余。享保一一年(一七二六)の指出帳(徳川林政史蔵)によれば、大堀川板橋が破損した時は奉行所より費用の提供があり、人夫を当村・中大淀(なかおいず)・中郡(なかごおり)の三村から出し、修理が済めば祝儀として一貫文ずつ与えられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by