東宮裾遺跡(読み)ひがしみやすそいせき

日本歴史地名大系 「東宮裾遺跡」の解説

東宮裾遺跡
ひがしみやすそいせき

[現在地名]北方町大字大崎

標高四四四・五メートルの徳連とくれん岳の東南麓に、南方へ開けた小峡谷状の低地水田となっているが、この標高一〇メートルのところに所在する。弥生時代後期の群集墓遺跡である。

昭和三七年(一九六二)発見され、同四四年、翌四五年の二次にわたって発掘調査が実施された(「北方町東宮裾弥生遺跡」新郷土・昭和四五年七月・八月号)遺構は、石蓋単棺二、小型単棺一の甕棺墓三と、石蓋土壙一で、群集墓としての密度は希薄であるが、遺跡の範囲は不明。また、遺跡の一部に土器片の堆積した遺構が発見されたが、これは流入した二次的遺構であり、一次的遺構の所在地や性格は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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