東持田村(読み)ひがしもちだむら

日本歴史地名大系 「東持田村」の解説

東持田村
ひがしもちだむら

[現在地名]松江市東持田町

澄水しんじ山の南西麓に位置し、東は坂本さかもと村、南は下東川津しもひがしかわつ村、西は西持田村。村内を朝酌あさくみ川支流の持田川が南流する。郷帳類などには西持田村と併せて持田村とみえる。持田川は「出雲国風土記」にみえる島根郡の水草みくさ(朝酌川)の源の一つとされ、「一水の源は、郡家の西北六里一百六十歩なる同じき毛志山より出づ」と記される。なお毛志もし山は澄水山といわれる。澄水山の西方、当村北端にある大平おおひら(五〇二・八メートル)は風土記の島根郡小倉おぐら山に比定される。中世持田庄に含まれていた。正保国絵図に持田村がみえる。慶安五年(一六五二)の持田村御検地帳によると田方七九町七反余(分米一千五八石余)・畑方一〇町五反余(分米五二石余)、屋敷数は御役屋敷四八・引屋敷一二(うち御蔵屋敷一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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