東洋製罐(読み)とうようせいかん

百科事典マイペディア 「東洋製罐」の意味・わかりやすい解説

東洋製罐[株]【とうようせいかん】

製缶メーカーのトップ。1917年高碕達之助が旧東洋製罐を大阪に創業。1941年製缶業者7社の大同合併により,現在の東洋製罐を設立。1950年過度経済力集中排除法により小樽工場を分離し,北海製罐を設立。高度成長期にプラスチック容器の製造に進出,アルミ缶・飲料容器の生産にも努め,総合容器メーカーに脱皮東南アジアなど海外への技術援助も展開している。高温高圧殺菌できる小型リシール(再び閉じる)缶を開発・販売開始。本社東京,工場川崎,大阪ほか。2011年資本金110億円,2011年3月期売上高7065億円。売上構成(%)は,包装容器関連86,鋼板関連8,機能材料関連4,その他2。海外売上比率2%。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東洋製罐」の意味・わかりやすい解説

東洋製罐
とうようせいかん

金属,プラスチック容器の製造会社。1917年東洋製罐として創立,1941年大合同勧告に従い 8社が合併。1950年小樽工場を分離して北海製罐設立。缶詰用空缶を中心に各種缶,プラスチック,アルミニウムガラス,紙製容器のほか,缶・瓶詰用機械,食品加工機械などを手がけた。2013年持株会社制に移行し,東洋製罐グループホールディングスに商号変更,ほぼすべての事業を新たに設立された東洋製罐が承継した。

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