東洋雑誌(読み)とうようざっし(その他表記)Dong Duong Tap Chi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東洋雑誌」の意味・わかりやすい解説

東洋雑誌
とうようざっし
Dong Duong Tap Chi

ベトナムのフランス植民地政府の文学機関誌。「東洋」はインドシナをさす。 1913年創刊。抗仏運動の動機となった維新運動一環として 07年開設された東京義塾 Dong Kinh Nghia Thucが次第に発展し,各省に支部ができ,ベトナム人から歓迎されると,フランス植民地政府はその影響が反植民地主義に通じるとして義塾を閉鎖したが,その代りとして,フランス文化のベトナムへの浸透を目的に,フランス人シュナイダーによって発刊された。数年後に廃刊西欧と東洋の学術思想の理解を深め,国文を発展させるという名目をもって,多くの仏文とわずかの漢文翻訳をもっぱらその目標とした。

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