東渡前村(読み)ひがしわたまえむら

日本歴史地名大系 「東渡前村」の解説

東渡前村
ひがしわたまえむら

[現在地名]藤島町渡前わたまえ

藤島川左岸に位置し、北は上藤島村、西は西渡前村。古くは黒瀬くろせ川・ささ川の合流点付近にあったといわれ、しだいに西方に移動し、西渡前村と一つの集落を形成するに至ったという。天保(一八三〇―四四)頃の村絵図では両村の家や田畑は入交じっている(藤島町史)。そのため、元文元年(一七三六)の両村の検地帳(渡前区有文書)は隣村肝煎の立会いのうえ作成された。寛永八年(一六三一)頃までは西渡前村と一村で渡前村と称し、元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高七四一石余。寛永元年庄内高辻帳では高一千三八二石余。寛永九年に三〇〇石が加藤忠広(丸岡)領に編入され、この頃東西に分村したとみられるが、正保郷帳でも渡前村と一筆みえ、田方九二九石余・畑方一九八石余、ほかに東渡前村之内として三〇〇石を記す。元禄一二年(一六九九)の庄内領郷村帳(酒井家文書)には東渡前村とあり、高五九六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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