東陲民権史(読み)とうすいみんけんし

百科事典マイペディア 「東陲民権史」の意味・わかりやすい解説

東陲民権史【とうすいみんけんし】

自由民権運動に関する文献。1905年関戸覚蔵編。加波山事件の参加者であった玉水嘉一が中心となって史料収集。加波山事件の記述が中心だが,他の激化事件にも触れる。《自由党史》と並び民権運動史の基礎史料。
→関連項目群馬事件

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の東陲民権史の言及

【群馬事件】より

…1884年5月,群馬県西南部に起こった自由党員と負債農民の蜂起事件。従来この事件は関戸覚蔵の《東陲(とうすい)民権史》(1903)と板垣退助の《自由党史》によって喧伝されたが,現在ではその記述に潤色が多いことが批判され,さらに両書は高崎線開通式を機として政府高官,高崎鎮台を襲撃するという上毛自由党の計画をあげ,その関連上に群馬事件を置くにもかかわらず,この前史はまだ確認されていない。ともかく明治10年代,群馬県にも15~16の民権政社が結成され,関東でももっとも注目されていた。…

※「東陲民権史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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