松岩(読み)まついわ

改訂新版 世界大百科事典 「松岩」の意味・わかりやすい解説

松岩 (まついわ)

石炭層中にまれに出る珪化(けいか)ないし炭酸塩鉱物化した樹木化石。炭鉱,特に筑豊地区での俗称。大きさはこぶし大から1m以上の塊状のものまである。材組織が鉱物化して残ることが多く,顕微鏡的研究で針葉樹であることがわかる。植物質が石炭化した炭層中に松岩だけが鉱物化した理由は,いくつかの説があるが,未解決な点も多い。著しく硬いため,採炭機やさく岩機の刃先をいため出炭を阻害し,危険を増し,出炭中の夾雑物になるなどやっかいな存在でもある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松岩」の意味・わかりやすい解説

松岩
まついわ

炭層中にある炭化した木の化石の俗称。九州筑豊炭田地方から出た言葉といわれるが,各地の炭鉱で広く用いられている。普通,ケイ化していて硬い。樹幹の横倒しが多いが,立ち木もある。その産状を広範囲に調べて,異地性や現地性の成因が論じられる。日本の炭田では針葉樹が多い。

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