松川泰三(読み)マツカワ タイゾウ

20世紀日本人名事典 「松川泰三」の解説

松川 泰三
マツカワ タイゾウ

昭和期の薬学者 武田薬品工業顧問;和光純薬工業会長



生年
明治44(1911)年10月15日

没年
昭和61(1986)年10月28日

出身地
京都市

学歴〔年〕
東京薬学専門学校〔昭和7年〕卒

学位〔年〕
薬学博士

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和29年〕,日本学士院賞〔昭和30年〕,勲三等瑞宝章〔昭和56年〕

経歴
栄養剤「アリナミン」を開発、商品化した研究グループの一人。昭和11年、武田長兵衛商店(武田薬品工業の前身)に入社。36年取締役、38年から顧問。36年5月和光純薬工業社長、58年6月から会長をつとめていた。29年4月、アリナミンの製造発明で藍綬褒章受章、34年4月、日本学士院賞を受賞した。54年、日本薬学会名誉会員に推挙され、56年勲三等瑞宝章受章。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松川泰三」の解説

松川泰三 まつかわ-たいぞう

1911-1986 昭和時代の薬学者。
明治44年10月15日生まれ。武田薬品工業研究所副所長をへて,昭和36年同社取締役,和光純薬工業社長となる。アリナミンの合成,工業化に成功した。34年ビタミンB1に関する共同研究で学士院賞。昭和61年10月28日死去。75歳。京都出身。東京薬専(現東京薬大)卒。著作に「有機化学書」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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