日本歴史地名大系 「松明殿稲荷神社」の解説 松明殿稲荷神社たいまつでんいなりじんじや 京都市:下京区菊浜学区稲荷町松明殿稲荷神社[現在地名]下京区稲荷町田中社ともいう。祭神は天照(あまてらす)大神・大己貴(おおなむち)命・伊弉諾(いざなぎ)命・伊弉冊(いざなみ)命・猿田彦(さるたひこ)命および倉稲魂(うかのみたま)命。社伝によると天暦二年(九四八)の勧請で、油(あぶら)小路八条の北にあった。同一〇年勅により燎祭が行われ、その時に「炬火殿」の号を賜ったとされる。弘長三年(一二六三)二月、七条通東洞院(ひがしのとういん)(現下京区)に移ったが、元禄(一六八八―一七〇四)末期その南に火葬場が設けられ臭気が社頭に及んだため、宝永八年(一七一一)妙法院門跡に申請し、現在地に移った。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報