松本弘二(読み)マツモト コウジ

20世紀日本人名事典 「松本弘二」の解説

松本 弘二
マツモト コウジ

大正・昭和期の洋画家



生年
明治28(1895)年9月21日

没年
昭和48(1973)年6月29日

出生地
佐賀市

学歴〔年〕
佐賀中〔明治45年〕中退,葵橋洋画研究所修了

経歴
佐賀中中退後上京し高木背水に師事する。大正3年黒田清輝の葵橋洋画研究所に入る。雑誌解放」の編集を手伝い、10年創刊の「種蒔く人」同人となり、小説「旅行靴」「弾き初め」などを発表。13年には「文芸戦線」同人となったが、15年に脱退し、以後洋画に専念する。昭和2年から7年にかけて渡欧、16年二科会理事となり、晩年は同会の長老的存在として活躍した。45年「男鹿の夏」で総理大臣賞を受賞。他の作品に「ル・バザール」「滞船」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本弘二」の解説

松本弘二 まつもと-こうじ

1895-1973 大正-昭和時代の洋画家。
明治28年9月21日生まれ。高木背水(はいすい),のち白馬会洋画研究所で黒田清輝にまなぶ。雑誌「解放」の編集にたずさわり,大正10年「種蒔(ま)く人」同人となり,小説などを発表。同年二科展に初入選,のち二科会会員,理事となる。昭和45年「男鹿の夏」で内閣総理大臣賞。昭和48年6月29日死去。77歳。佐賀県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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