松村又一(読み)マツムラ マタイチ

20世紀日本人名事典 「松村又一」の解説

松村 又一
マツムラ マタイチ

大正〜平成期の詩人,民謡作家



生年
明治31(1898)年3月25日

没年
平成4(1992)年9月30日

出生地
奈良県高市郡明日香村

学歴〔年〕
畝傍中中退

主な受賞名〔年〕
日本レコード大賞功労賞〔平成2年〕

経歴
家業を継ぎ、農耕のかたわら前田夕暮に入門し、詩歌同人として活躍。同誌解散後詩に転じ、詩話会会員となる。昭和2年上京して文筆活動に入り、招かれてコロムビア、キング、東芝等のレコード会社の専属作詞家として歌謡作品を発表。詩は「日本詩人」「私達」「雲」「詩人連邦」等に発表、農民詩の草分け的存在である。詩集に「畑の午餐」「野天に歌ふ」「漂泊へる農夫」「日本の母」、民謡集に「一つ蓑」「風と鶇」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松村又一」の解説

松村又一 まつむら-またいち

1898-1992 大正-平成時代の詩人,作詞家。
明治31年3月25日生まれ。奈良県明日香村で農業従事。前田夕暮(ゆうぐれ)に短歌をまなぶ。のち詩に転向。昭和2年上京して文筆生活にはいる。「お月さん今晩は」など,歌謡曲の作詞もおこなう。平成4年9月30日死去。94歳。奈良県出身。畝傍中学中退。詩集に「畑の午餐」,民謡集に「一つ蓑」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android