松神子村(読み)まつみこむら

日本歴史地名大系 「松神子村」の解説

松神子村
まつみこむら

[現在地名]新居浜市田の上たのうえ一―二丁目・松神子一―三丁目・長岩ながいわ

郷山ごうやま丘陵の北麓に沿って東西に延びる村。南は郷村、西北宇高うだか村、東は又野またの川をもって多喜浜たきはまに接する平地村。「西条誌」に、神功皇后が三韓より凱陣の時、太子の船が遅れたのでここで待ったという伝説から、待皇子とよんでいたのが、のち松神子に転化したという。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)新居郡の項に「松神子村 日損所」とある。西条藩領。寛文六年(一六六六)の「新居郡之内村々高小物成家数人数船数之帳」(「西条誌」所収)に、村高四〇八石六斗余、家数六二、人数三三九とあり、翌年の「西海巡見志」には、舟数二艘、平太舟の記入がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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