アビエス油,針葉油ともいう.マツ科植物の葉を水蒸気蒸留して得られる精油.わが国では,北海道産のトドマツAbies sachalinensis,エゾマツAbies jezoensisの葉から,シベリアではシベリアモミAbies sibiricaの葉から採油する.無色ないし淡黄色の液体で,快い香気を有する.主成分はα-ピネン,β-ピネン,酢酸l-ボルニル,カンフェンなど.香料,せっけん,浴剤などに用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...