日本歴史地名大系 「松輪村」の解説
松輪村
まつわむら
- 神奈川県:三浦市
- 松輪村
三浦半島先端南東部にあり、
延宝二年(一六七四)江戸新肴場が設立されて以来の付浦であり、それ以前から漁業は盛んで、縄漁・菱突・長縄鮪漁・蛸壺漁・鰤長縄・鯛長縄などが行われていた。漁業年貢取調書(県史九)によれば、寛文九年(一六六九)には酒役一貫五〇〇文、蚫網役六貫文、船役二貫文、山下草代一八八文、縄船役二九貫六一〇文、同一二年に海老網役六貫文が加わり、若干の変動をみせながら、天保五年(一八三四)には海老網運上六貫五文一分、縄船運上一八貫一四文六分、酒屋銭五〇〇文六分、船役銭二四九文八分、蚫運上一〇貫三〇〇文、山銭二五六文五分、草山銭一八八文、肴仲買運上二五〇文、質屋冥加永二五〇文となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報